この記事ではワカサギ電動リールのシマノ(SHIMANO)とダイワ(DAIWA)全機種の違いを11項目で徹底比較しました。
結論から言うと、二刀流(両手)で使いたい方や、スマホ連携、自動誘い機能など最新機能まで使いたい方にはダイワ製品がおすすめです。
\ スマホ連携が魅力のCRS-Cシリーズ! /
\ カウンター機能で充分な人はCRSも◎ /
simaダイワのワカサギ電動リールは後から外部電源化できますよ!
一方、縦巻きリールが好みの方や、シンプルな機能が好きな方、またコスパよく外部電源式のワカサギ電動リールを使いたい方にはシマノの「レイクマスターCT-ET」が向いています。
\シンプル機能&外部電源でコスパ良し! /
2025年現在、シマノとダイワから発売されている9種類のワカサギ電動リールの違いや、おすすめできるワカサギ電動リールも紹介しているので、是非最後まで読み進めてくださいね!
ワカサギ電動リール|
シマノとダイワの全製品を11項目で徹底比較!選ぶポイントは?
![]() シマノ | ![]() ダイワ | |
|---|---|---|
| ①スプールの向き | 縦巻きスプール | 横巻きスプール |
| ②本体形状・持ちやすさ | 丸みがあり 手の平にしっかりフィット | 角がありスリムで軽量 ボタン大きめ |
| ③液晶画面 | バックライトなし | バックライト付き (CRS-Cシリーズ) |
| ④自動棚停止機能 | 標準的な 自動棚停止機能 | 「だんだん棚停止」機能 速度・位置を細かく調整可能 (CRS・E2を除く) |
| ⑤巻き上げ時ボタン操作方法 | ちょい巻き・全巻きを ABボタンで割り振り | ちょい巻き:AまたはBボタンをちょい押し 全巻き:AまたはBボタンを長押し 二刀流向き |
| ⑥巻き上げ速度調整 | 7段階調整 (速度記載あり) | 10段階調整 (速度記載なし・E2は5段階) |
| ⑦連続巻き上げ機能 | 「スピードシフト」機能 高速・低速切替が可能 | 「追い食い巻き」機能 スロー巻き上げによる多点掛けが可能 (CRS・E2を除く) |
| ⑧船べり自動停止 (氷上モード) | 減速位置を設定できる (氷上モード) 減速スピード:2段階調整 | スイッチ式物理制御+システム制御 減速スピード:3段階調整 (E2はスイッチ式のみ) |
| ⑨自動誘い機能 | 「名人誘い」機能搭載。 誘いパターン5種類+α CRS-Cシリーズは スマホでさらに細かく設定可能 | |
| ⑩スマホ連携機能 | CRS-Cシリーズ のみ対応 | |
| ⑪電源方式 | 外部電源:CT-ET 電池式:CT-T | 外部電源:AIR 外部電源/電池兼用:CRS-Cα 他機種も外部電源化可能 |
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シマノとダイワのワカサギ電動リールを選ぶポイント11項目を上記の表にまとめました。
まずは結論ですが、ダイワとシマノのワカサギ電動リールを比較すると、
「シマノでできることはダイワでもできるし、ダイワの方がさらに高性能」という結果でした。
シマノとダイワのワカサギ電動リールを「機能で選びたい方向け」に機種ごとに価格が高い順にまとめたのがこちらです。
画像はAmazonより引用
この中で私がおすすめできるワカサギ電動リールは次の4つです。
スマホ連携+名人誘い+外部電源など最新機能まで使いたい人には、クリスティアワカサギ CRS-C+またはCRS-Cαがおすすめです。
外部電源がいいが機能はシンプルでいいという人にはシマノ レイクマスター CT-ETがコスパが良さからおすすめできます。
機能はシンプルでいいし、外部電源は不要or後付けできればいいという人や、いずれ二刀流にチャレンジしたいいという人にはダイワクリスティアワカサギ CRSがおすすめです。
個人的には、
- 自動巻き上げ機能
- カウンター機能
- 船べり自動停止機能
この3つの機能はマストなんですよね。
(自作の電動リールでは付与が難しいですしね。)
そして外部電源は一度使うと手放せないので「外部電源または後付可」というのも必須。
私はあまりやらないですが、二刀流するなら巻き上げ操作の点からダイワ一択かなーと。
私は自分で誘って釣る感覚が好きなので、自動誘い機能(名人誘い)は使わないですが、もし使うならスマホで設定したいのでCRS-Cシリーズ一択かなーという評価です。
筆者は実際にシマノとダイワのワカサギ電動リールどちらも使っています。

シマノ:レイクマスターCT-ET
ダイワ:クリスティアCRT(CRSの前モデル)
以降でもっと細かく操作面など比較していくのですが、いち氷上ワカサギ釣りユーザーの主観がかなり反映された評価になっています。
simaなので、
「そんな意見もあるんだなー」と暖かい目で見て頂けると嬉しいです。
① スプールの向きの違いを比較|
縦巻きのシマノ、横巻きのダイワ
シマノとダイワのワカサギ電動リールを比較して、まず目を引くのが「リールの向き」ですよね。
シマノのワカサギ電動リールは全て「縦巻き」、ダイワは全て「横巻き」となっているのが一番の特徴と言え、それぞれ作りにはこだわりがあるようです。
たとえばシマノのワカサギ電動リールは、レイクマスターCT-ETの商品説明欄で、
棚取り時、指でスプールを快適に回すことができる『縦型スプール』
参考ページ:https://fish.shimano.com/ja-JP/product/reel/chinuwakasagiother/a075f00003q6etfqai.html
と紹介しています。
ダイワのワカサギ電動リールは全て「横巻きV字スプール」が特徴です。
均一に巻き取ることができ、仕掛け落下時にはスムーズなライン放出を可能にする「Vスプール」を搭載。スプールボールベアリング2個搭載で回転性能に優れ、軽い仕掛けも引っかからずにスルスル落とすことができる。
ダイワもシマノも最新モデルでも同じ形状を採用しているところを見ると、利用者からも一定の評価がされているんだとわかりますよね。
ただ、シマノとダイワのワカサギ電動リールを両方とも使ってみた感想としては、リールの向きはそこまで気になりません。
普段から釣りをする方なら、縦巻きリールの方が違和感はないかもしれません。
でも横巻きのリールもすぐ慣れます。
私はワカサギ電動リールは、ダイワの横巻きリールしか使ったことはないのですが、これは他社の横巻きリールでも同じでしょう。

そろそろ糸を巻き直さなくては~
そして少なくともダイワのワカサギ用電動リールなら、横巻きのリールだからと言って糸が絡みやすいといったこともないです。
simaなのでこれからワカサギ電動リールを選ぶなら、
他の項目を重視しましょうね。
② 本体の形状と持ちやすさを比較|
スリムで持ちやすいダイワ、ふわっと手の平に沿うシマノ
次にシマノとダイワのワカサギ電動リールの形状を比較しました。

ぱっと見はシマノの方がふっくらまあるい感じ、ダイワの方はくびれがありスリムで細長いです。
穂先を差し込む部分までの長さも同じ位で、全長もほぼ変わりません。
ただ穂先を差し込む部分が、ダイワは中央に対し、シマノはやや右寄りです。
手持ちのダイワクリスティアCTRを現行モデルのCRSと比べても、さほど形状は変わっていません。
ダイワクリスティアAIRに至っては
「竿をつまんでいる」っていう感覚の方が近いかもしれないですね。

奥:シマノCT-ET

奥:ダイワCRT
シマノのCT-FTとダイワのCTRは高さも同じ位、スプールの場所もほぼ同じ。
ですが、リールを巻く時に使う両サイドのボタンの大きさと位置が違いますね。
sima正直デザインはダイワの方がカッコイイなーと感じます!
両者を手で持ってみると、握った感触も結構違います。

シマノのCT-ETは手の平一面にしっかりとリール本体が当たるので、ふわっと手を沿える感じでフィット感が良いです。
シマノのボタンは小さめですが、ボタンのでっぱりは大きいので押し心地も良いです。

スプールカバーの部分かな?
形が絶妙で、しっかりスプールが指に当たるので使いやすいですね。
ただ、シマノのCT-Tはリール本体の下に隙間がなく、小指と薬指がリールの下に入らないので、握り心地は変わってきそうです。

手持ちのダイワのCRTは手の平は当たりますが、中指と薬指、親指の当たりに少し隙間が空くので、シマノほどのフィット感はありません。
ただリールを巻く両サイドのボタンはダイワの方が大きく、位置も少し奥なので手の大きな方はダイワの方が持ちやすいかもしれません。

横向きのスプールも自然と人差し指が当たる位置にあるので、こちらもちょいちょいっと操作しやすそうですね。
ダイワの現行モデルのCRSシリーズも、両サイドのボタンの位置やリールの大きさはほぼ変わらないので同じような使い心地だと思います。
simaまとめると、握り心地は好みですね(笑)
③ 液晶画面を比較|
ダイワの最新モデルはバックライト付きで見やすい!
シマノとダイワのワカサギ電動リールは、ダイワクリスティアE2以外のモデルはすべて液晶画面付きです。
シマノとダイワのワカサギ電動リールで一番液晶画面が見やすいのは、ダイワの最新モデルのCRS-Cシリーズ(CRS-Cα,CRS-C+)と言えるでしょう。
理由はCRS-Cシリーズは2モデルともバックライトを搭載している点です。
氷上ワカサギ釣りはまだ暗い早朝から始める事も多く、日中も天気が悪ければ薄暗いテントの中で実釣する事となることも多々あります。
そんな環境で釣り始めるので、バックライトがついているのはかなり魅力的に感じますね。
逆にちょっと使いにくいかもなーと感じるのはダイワのクリスティアワカサギAIRです。

本体を小さく細くした分液晶画面も小さくなり、電池残量表示も点滅表示のみでわかりにくくとなってしまったのが個人的には残念でした。
それ以外のダイワのCRSシリーズとシマノ両機種の液晶画面は、どちらも同じような大きさ、見やすさだと感じます。
④ 自動棚停止機能の違いを比較|
棚停止前のスピード調整できるダイワの「だんだん棚停止」機能が便利
| CRS-Cα・CRS-C+ AIR CRS+ | CRS CT-ET/シマノ CT-T/シマノ | E2 | |
|---|---|---|---|
| カウンター機能 | ○ | ○ | × |
| 自動棚停止機能 | ○ | ○ | × |
| だんだん棚停止機能 | ○ | × | × |
シマノ・ダイワ製に限らず、プロックス・ハピソンからも発売されている液晶画面付きのワカサギ電動リールには、カウンター機能と自動棚停止機能がついています。
- カウンター機能=水深表示機能
補正が可能なモデルも多い - 自動棚停止機能=指定した水深でオモリが自動で止まる機能
シマノとダイワであれば、ダイワクリスティアワカサギE2以外のワカサギ電動リールで利用できます。
この自動棚停止機能ですが、ダイワ製の一部製品はもう一つ工夫がされており、それが「だんだん棚停止機能」で、次の4種類で使えます。
- CRS-Cα
- CRS-C+
- AIR
- CRS+
「だんだん棚停止機能」とは、オモリを落とす時に魚群を散らさないようにゆっくり落とす機能です。
あらかじめ設定した棚の手前でクラッチをONにし、スプールを止め、低速で棚まで落としてくれます。
「だんだん棚停止中の落下スピード」と「棚の手前 停止位置」の2つを自由組み合わせできます。
- だんだん棚停止中の落下スピード
- Po1/Po2/Po3/Po4/Po5/Po6の6段階(初期設定はPo4)
- 棚の手前 停止位置
- 0.3/0.5/0.7/1.0/1.5/2.0mの6段階(初期値はL1.0[1.0m])
正直、自動棚停止機能は誤差もあるので、我が家はそんなに使っていません(笑)

我が家の場合、ダイワE2のような自動棚停止機能がないワカサギ電動リールと同じように、スプールのラインストッパーにラインを引っ掛けて手動で棚を取る方が楽なんですよね。
ただ、ダイワの「だんだん棚停止機能」はちょっと気になってます。
というのも、YouTubeなどでワカサギ釣りの水中映像を見ると、確かに仕掛けが落ちた時にワカサギがビクッとなっているのを見たことがあるんですよね。
sima特にべた底で釣るような時には威力を発揮しそうなので一度試してみたいですね!
⑤ 巻き上げ時のボタン操作方法を比較|
二刀流で使うならダイワがおすすめ!
シマノとダイワのワカサギ電動リールは、ライン巻き取り時のボタン操作方法が違います。
結論から言うと、両手でワカサギ電動リールを使い二刀流でワカサギ釣りを楽しみたい方には、ダイワのワカサギ電動リールがおすすめ!
シマノとダイワのワカサギ電動リールは「ちょい巻き」と「自動全巻き」どちらも対応しています。
違いは以下の通りです。
- ちょい巻き
- ボタンを押している間だけ巻く
- 自動全巻き
- ボタンを押していなくても自動で手元まで巻き取る
この「ボタン」というのはリールを握った時に親指と人差し指の部分に当たるリール両サイドのボタンを指します。
左のボタンを「Aボタン」、右のボタンを「Bボタン」としたときの、シマノとダイワの「ちょい巻き」と「自動全巻き」の操作方法をまとめたのが以下の表です。
| シマノ | ダイワ | |
|---|---|---|
| ちょい 巻き | ちょい巻き・全巻きを ABボタンで割り振り | AまたはBボタンをちょい押し |
| 自動 全巻き | AまたはBボタンを1秒以上長押し |
見てわかる通り、シマノはちょい巻きと自動全巻きをA・Bどちらかに割り振りして使うのに対し、ダイワはABどちらのボタンでもちょい押しでちょい巻き、長押しで自動全巻きと操作方法が違うんですよね。
電動リールの操作方法は慣れます。
なので竿1本で釣るならどちらでもいいと思うのですが、二刀流でワカサギ釣りをしたいならダイワの方が使いやすいと思います。
シマノは「右手用のリール」「左手用のリール」をつど設定しなければいけないからです。
実釣時間が限られている中、当日設定するのは面倒ですよね。
スムーズに使いたいなら右手、左手で色を変えるとか、目印をつけておくとかちょっと工夫が必要です。
ダイワのワカサギ電動リールは、操作方法で右手用、左手用と変えなくても良いので、その日の気分によって面倒な設定なく入れ替えができますよ。
⑥ 巻き上げ速度調整機能の違いを比較|
ダイワは最大10段階とより細かい速度調整が可能
| ダイワ | シマノ | |
|---|---|---|
| 10段階 調節 | CRS-Cα CRS-C+ AIR CRS+ CRS | ー |
| 7段階 調節 | ー | CT-ET CT-T (L:0.8m/s ①1.5m/s ②1.8m/s ③2.0m/s ④2.2m/s ⑤2.4m/s H2.8m/s) |
| 5段階 調節 | クE2 | ー |
上記の通り、シマノとダイワのワカサギ電動リールのABボタンを使った「巻き上げ時の速度」はダイワの方がより細かく調節できます。
ダイワはクリスティアワカサギE2は5段階調節ですが、それ以外のモデルであれば10段階調節ができます。
それに対し、シマノのワカサギ電動リールは2機種とも7段階の調節となります。
ただし、巻き上げ時のスピードまでしっかり明記しているのはシマノでした。
個人的には、巻き上げスピードの細かさはそこまで気にならないので、好みで選んでよいかなーとは思います。
⑦ 連続巻き上げ機能の違いを比較|
シマノの「スピードシフト」とダイワの「追い食い巻き上げ」の違いとは?
先程説明した通り、ワカサギ電動リールには「ちょい巻き」と「連続巻き」2つの巻き上げ方があります。
シマノとダイワの一部のワカサギ電動リールは、この「連続巻き」の上位機能があります。
それがシマノ「スピードシフト」とダイワ「追い食い巻き」で、結論から言うとどちらも同じような機能と言えます。
- シマノ「スピードシフト」:ABボタン同時押し
- 対応機種:CT-ET、CT-T
- 通常設定の巻き上げ速度と、別に設定した巻き上げ速度を瞬時に切り替える機能
- 7段階スピード調整可能(初期設定3[2.0M/S])
- 対応機種:CT-ET、CT-T
- ダイワ「追い食い巻き」:ABボタン同時押し
- 対応機種:CRS-Cα、CRS-C+、AIR、CRS+
- スロースピードで巻き上げて他のハリに「追い食い」を促す機能
- 10段階スピード調整可能(初期設定2)
- 対応機種:CRS-Cα、CRS-C+、AIR、CRS+
シマノもダイワも、ABボタンの両押しで利用します。
シマノの公式サイトを見ると、こんな説明書きがありました。
新機能①「スピードシフト」
通常設定の巻き上げ速度と、別に設定した巻き上げ速度を瞬時に切り替える機能。仕掛けを高速で回収したり、低速で巻き上げて良型の口切れを回避したりと様々な使い方が可能。AまたはBボタンを押すと通常設定速度、AボタンとBボタンを同時押しすると別設定速度に切り替わります。
確かにこれ便利なんですよね!
私のシマノCT-ETのスピードシフトは最高速度に設定しています。
なかなかワカサギが釣れなくて、湖底から仕掛けを回収する時など爆速でイライラしませんよ。
ダイワの「追い食い巻き」は、本来は「スロースピード」で使い、多点掛けを狙う機能です。
ただ、10段階のスピード調節が可能なので、最高速度に設定すればシマノの爆速仕掛け回収と同じような使い方ができますね。
シマノについてもスロースピードで使えばダイワの「追い食い巻き」と同じような効果が狙えそうです。
つまりどちらも同じ機能と言えます。
⑧ 船べり自動停止(氷上モード)機能の違いを比較|
ダイワは停止前の細かい速度調整と物理制御が可能!
| CRS-Cα/CRS-C+ AIR CRS+/CRS | CT-ET(シマノ) CT-T(シマノ) | E2 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| スイッチ停止 | 減速 スイッチ停止 | 減速 カウンター停止 | 通常モード | 氷上モード | ||
| スイッチ式 物理制御 | ○ 通常速度 | ○ Po1(スロー) Po2(ノーマル) Po3(パワー) | ー | ー | ー | ○ スピード調整 不可 |
| システム 制御 | ー | ー | ○ Po1(スロー) Po2(ノーマル) Po3(パワー) | ○ 低速 | ○ 超低速 | ー |
| 減速 開始位置 | × 減速なし | ○ 停止する1m手前から減速 | ○ 設定した停止位置(0~2.0m)の1m前から減速 | ○ 停止する1m手前から減速 | ○ 設定した停止位置の4段階手前の位置から減速(0.5/1.0/1.5/2.0m) | ー |
シマノとダイワのワカサギ電動リールの、「船べり自動停止(氷上モード)機能」の違いを比較します。
「船べり自動停止機能」とは、巻き上げ中にあらかじめ指定した位置で自動停止してくれる機能で、シマノとダイワのワカサギ電動リールなら全ての製品で使える機能です。
通常は、「仕掛けを掴みやすい位置=0」と設定して使う場合が多いです。
船べり自動停止機能があることで、繊細な穂先に仕掛けが当たり穂先が破損するといった事故を予防できますし、手返しも良くなります。
この船べり自動停止機能に関してはダイワの方が上かなーと感じます。
ダイワ製品の方がより細かくスピード調節ができる面もですが、スイッチで物理制御ができる点で安心感が違いますね。


液晶画面のないダイワのクリスティアワカサギE2の場合は、このスイッチ式物理制御のみとなりますが、仕掛け前のリーダー部分で物理的にシステムを組み込むので、確実に予防できるのが魅力です。
現にダイワの上位モデル製品でも、スイッチ式物理制御はずっと採用されているんですよ。
ダイワの電動リール用リーダーが数百円で販売されているので、ぜひ利用しましょう。
スイベル式とスナップ式の2種類ありますが、我が家は穂先を変更しやすいスイベル式を使っています。
シマノのワカサギ電動リール製品には、船べり自動停止を物理制御できるスイッチ機能はありません。
ただ「巻込防止ガイド」はあるので、説明書には事故防止用のリーダーを自分でセットしてから利用するよう注意書きされています。
ただシマノ製品は、巻込防止ガイドで事故防止リーダーが作動したとしても、巻き上げスイッチを押している間はモーターは動き続けているので注意が必要です。

私もシマノCT-ETでは上記のような仕掛けを自作しています。
自作とはいえ、ビーズと玉止めだけなので簡単に作れますよ。
sima巻き込み防止の仕掛けは穂先破損などのトラブル防止のため、必ずやっておきましょう!
上位モデルのワカサギ電動リールの場合、船べり停止直前で巻き上げスピードを減速できる機能もあります。
船べり停止直前に巻き上げスピードを減速できるメリットは、停止時の衝撃を和らげバラシを軽減したり、バッククラッシュなどのライントラブルの予防ができる点です。
また氷上ワカサギ釣りの場合、高速で巻き上げてしまうと、つり鈎が氷に深く刺さり、仕掛けが回収できないというトラブルも予防できるので、私も本当にこの減速機能は重宝していますね。
シマノのCT-ETの「氷上モード」は、船べり停止前の「減速スピード」と「減速を始める位置」の2つ設定ができる点でダイワより優位です。
ただ、船べり停止前の「減速スピード調整」は、シマノは2段階、ダイワは通常速度も加えると4段階調節ができるので、ここは何を重視するかで好みが分かれそうですね。
ダイワの公式サイトによると、3種類の「減速スピード調整」は、
選べる船べり停止機能(減速スピード調整3パターン)
従来の船べり減速停止(Po2)に加え、大型ワカサギの多点掛け時が多い時に有効なパワー減速停止(Po3)と、手前バラシが多い時や氷上で有効なスロー減速停止(Po1)の3種類(Po1:スロー、Po2:ノーマル、Po3:パワー)が選択可能
引用:ダイワ公式サイト
このような違いがあるようです。
sima実際に使って違いを検証してみたいですね~!
⑨ 自動誘い機能の有無を比較|
自動誘い機能「名人誘い」が使いたいならダイワ
| CRS-α CRS-C+ | CRS+ | AIR | |
|---|---|---|---|
| 名人誘いスイッチ の有無 | ○ | × | |
| 誘いパターンの種類 | 5種類 P1:「底狙い」 P2:「ベイシック」 P3:「棚バラケ」 P4:「激渋リアクション」 P5:「呼び込み」 | ||
| 設定できる項目 | 誘い長さ/誘い上げ待ち秒/誘い回数/待ち秒/繰り返し回数/リセット長さ/速度 | 誘い長さ/待ち秒 | |
| スマホで設定可能 | ○ | × | |
ワカサギ電動リールの自動誘い機能といえば、ダイワの「名人誘い」ですよね!
自動誘い機能はダイワにしかない機能なので、「自動誘い機能=名人誘い」を使ってみたい方はダイワ一択となります。
「名人誘い」が使えるモデルは以下のモデルとなります。
- CRS-Cα
- CRS-C+
- AIR
- CRS+
結論としては、ダイワの名人誘いを使いたい方には、使いやすさの面からCRS-Cシリーズ(CRS-Cα・CRS-C+)をおすすめします!
理由は、CRS-Cシリーズは「スマホ連携機能」があるので、名人誘いの細かい設定をスマホやより大きなタブレット画面でできるからです。
名人誘いの誘いパターンは全て同じ5種類ですが、設定できる項目は最新のCRS-Cシリーズが一番多いのも魅力ですね。
名人誘いの設定については、ダイワの動画を見て頂くのがわかりやすいと思います。
simaCRS-Cシリーズ、めちゃくちゃいいですよね!
我が家は、自動誘い機能に頼らず自分でじっくり釣るのが好きなので名人誘い機能付きの電動ワカサギリールは持っていません。
そもそもリールの小さい画面とボタンで設定できる自信がなかったとも言えるので、スマホで設定できるなら…ちょっと興味がありますね!
とはいえ、CRS-Cシリーズは価格も高額なんですよね。
なので、名人誘いを使ってみたい方で、もう少し価格を抑えたい方はCRS+を選びましょう。

CRS+は、AIRと比べて上面の操作ボタンが3つに増えています。
新しく「名人誘いボタン」が追加されているので、AIRよりは細かい設定がしやすくなっていますよ。
⑩ スマホ連携機能の有無を比較|
2025年新登場!ダイワのDAIWA CONNECTEDがアツイ!
2025年ダイワのワカサギ電動リールの目玉と言える新機能が「スマホ連携機能=DAIWA CONNECTED(ダイワコネクテッド)」ではないでしょうか。
ワカサギ電動リールのスマホ連携機能は現在ダイワでしか使えません。
「DAIWA CONNECTED(ダイワコネクテッド)=スマホ連携」してできる事は大きく分けて以下の4つです。
- スマホの大画面で電動リールの設定ができる!
- 今釣っている水深・仕掛けの動きを画面で表示できる
- フィッシュカウンター機能で釣果を記録できる
- 釣行ログを残し、釣果記録の振り返りができる
ダイワのワカサギ電動リールのメリットの一つはその多機能さなのですが、電動リールの小さな液晶画面での設定がわかりにくい、難しい…というのがデメリットでもありました。
ワカサギ電動リールをスマホ連携することで、この細かい設定をスマホ上できるようになったのが一番のメリットではないかなと感じます。
スマホ連携できるからこそ、「名人誘い」機能も従来の機種よりも、もっと細かく設定できるようになったんでしょうね。
正直フィッシュカウンター機能なんかは、氷上で、しかもワカサギを触った手でスマホを触るのでどうかなーとは思うのですが、水深・仕掛けの動きの記録と合わせて釣果ログとして残せるのは魅力的ですよね!
以上から、高機能なダイワのリールを使いこなしたいならDAIWA CONNECTED(ダイワコネクテッド)対応の電動リールがおすすめです。
DAIWA CONNECTED(ダイワコネクテッド)対応のワカサギ電動リールは、ダイワ製品の中でも次の2つの製品(CRS-Cシリーズ)しか使えません。
- CRS-Cα
- CRS-C+
CRS-CαとCRS-C+の違いは以下通りです。
![]() CRS-Cα | ![]() ![]() CRS-C+ | |
|---|---|---|
| スマホ 連携 | ○ | ○ |
| アルミ スプール | ○ オリジナルカラー アルミスプールAIR | ー |
| 外部電源仕様 | ○ バッテリーは別途用意 | ー 別途用意すれば可 |
| カラー 展開 | 1色 ネピュラシルバー | 2色 メタルガンメタ/レッドグラデーション メタルガンメタ/ホワイトグラデーション |
CRS-Cαは
- CRS-C+にはない本体カラー
- オリジナルカラーのアルミスプールAIR
- ダイワ クリスティア ワカサギ 外部電源αユニットAIR
が付属するのが特徴です。
後程解説しますが、外部電源化用のユニットは別途購入できるので、CRS-Cαの購入の決め手は、本体カラーとオリジナルカラーのアルミスプールAIR(軽いオモリでもさらにスルスル落ちる・通常カラーでも6,000円オーバー)に魅力を感じるかどうかとなりますね。
⑪ 電源方式を比較|
外部電源はシマノがコスパ良し!ダイワは後からカスタム可能!
ワカサギ電動リールの駆動方法は「電池式」か「外部電源式」から選べます。
従来からあるのが電池式で、外部電源式は2022年10月に発売したダイワクリスティアAIRが最初のモデルですね。
外部電源式のメリットとデメリットは以下の通り。
- 電池持ちが電池式の約3倍でバッテリー切れの心配が少ない
- 巻き上げパワーとスピードがUP
- 安定した電力供給でスピードやパワーのムラが少ない
- 本体が軽く、当たりがわかりやすい
- コードが尻手ロープ替わりとなる
- コードが邪魔
私の手持ちではシマノのCT-ETは外部電源式、ダイワは電池式のワカサギ電動リールです。
実際に使ってみると、確かに外部電源式の恩恵をすごく感じます。
特に手感度は本当に違います!
これだけで外部電源式のリールをおすすめできるくらい感動しました!
そんな外部電源式のワカサギ電動リールはシマノとダイワからしか発売されておらず、以下の3種類のみとなっています。
ただし、ダイワのクリスティアCRS/CRT/Eシリーズのワカサギ電動リールは、別売りのダイワ クリスティア ワカサギ 外部電源αユニットAIRと外部電源ボックスを使えば、外部電源化ができます。
(つまりダイワの現行モデルは全て外部電源化可能!)
ただこの2つを揃えようとすると約7,000円位かかるのでまあまあの出費となります。
その点、シマノ レイクマスターCT-ETは、外部電源式なのにセールを狙えば2万円以内で購入できるのが選ぶポイントと言えます!
\シンプル機能&外部電源でコスパ良し! /
ダイワはクリスティア ワカサギ AIRはシマノCT-ETと同じ位の価格で「自動誘い機能」まであるので一見いいんですよね。
(AIRパープルムーブは、ふんばるスタンドとアルミスプールAIR付属の限定カラーモデルです)

でも、本体が小さい分画面が小さくなり、操作ボタンも2つとなったので操作性が悪くなってしまったのが気になります。
また、電池残量表示も点滅表示のみとわかりにくくなってしまったのが残念なポイントなんですよね。
そこを考えると、2025年新登場したダイワ:クリスティア ワカサギ CRS-Cシリーズはいいですよね!

CRSシリーズの大きさに戻り、ボタンも3つに戻り、スマホ連携機能まであるんですよ!
ただ、価格は正直高い…ですよね。
なのでダイワのワカサギ電動リールで外部電源式が良い人は、好きなリールを選んで自分でカスタムする方がおすすめです。
個人的にはスマホ連携機能対応のダイワクリスティアワカサギCRS-C+のメタルガンメタ/ホワイトをカスタムしたいですねぇ!
シマノのワカサギ電動リール|
シンプル&コスパ重視・外部電源派におすすめ!
シマノがおすすめな人
- シンプルな操作感を重視したい
- 外部電源式でパワフル&安定した巻き上げを求める
- コスパ良く長く使えるモデルが欲しい
- 自動誘いなどの高機能よりも、直感的に使えるリールがいい
- 手の平にフィットする握り心地が好き
こうした方には、シマノの「レイクマスターCT-ET」がぴったりです。
この価格で外部電源式なので、氷上での長時間の釣行でもバッテリー切れを気にせず使えるのは大きな魅力ですね。
最新機能を詰め込んだダイワ製品に比べると、シマノの電動リールはシンプルさが際立ちますが、自分の手でしっかりと操作しながら釣りを楽しみたい方にはレイクマスターCT-ETはピッタリですよ!
ダイワのワカサギ電動リール|
二刀流で使いたい方・名人誘い等最新機能まで使いたい方におすすめ!
ダイワがおすすめな人
- 最新機能やスマホ連携機能を使いこなしたい
- 二刀流釣りを快適に楽しみたい
- 自動誘い機能「名人誘い」を使って効率よく釣りたい
- 液晶バックライト付きなど、細かな快適機能を重視する
- デザイン性・高級感にもこだわりたい
こうした方にぴったりなのが、ダイワの「クリスティア ワカサギ CRS-C」シリーズです。
最新機能が満載で、スマホと連携して釣りのデータを記録しながら、二刀流スタイルでプロのようにワカサギ釣りが楽しめます。
また、液晶のバックライト付き表示やスリムなデザイン、上質なカラーバリエーションなど、高級感と使いやすさも両立していますね。
「釣り=道具にこだわる」
「釣果だけでなくスタイルも楽しみたい」という方には、ダイワの「クリスティア ワカサギ CRS-C」シリーズまさに求めていた一台となるはずです。
\ スマホ連携&名人誘い&外部電源全部込み /
\ スマホ連携&名人誘い /
また使いたい機能を選べば、コスパの良い機種も見つかるので、自分にあった機種を見つけやすいでしょう。
\ 名人誘いまで使えるCRS+ /
\ カウンター機能で充分ならCRS /
ダイワのワカサギ電動リールは、後から外部電源化もできるので好きなリールをカスタムしていくのもおすすめですよ!
以下の2つを揃えましょう。
【機能一覧表】
シマノとダイワ製ワカサギ電動リールは計9種類
まとめ|
ワカサギ電動リールはシマノもダイワもどちらもおすすめ!
以上、シマノとダイワのワカサギ電動リールの違いを11項目で比較してきました。
![]() シマノ | ![]() ダイワ | |
|---|---|---|
| ①スプールの向き | 縦巻きスプール | 横巻きスプール |
| ②本体形状・持ちやすさ | 丸みがあり 手の平にしっかりフィット | 角がありスリムで軽量 ボタン大きめ |
| ③液晶画面 | バックライトなし | バックライト付き (CRS-Cシリーズのみ) |
| ④自動棚停止機能 | 標準的な 自動棚停止機能 | 「だんだん棚停止」機能 速度・位置を細かく調整可能 (CRS・E2を除く) |
| ⑤巻き上げ時ボタン操作方法 | ちょい巻き・全巻きを ABボタンで割り振り | ちょい巻き:AまたはBボタンをちょい押し 全巻き:AまたはBボタンを長押し 二刀流向き |
| ⑥巻き上げ速度調整 | 7段階調整 (速度記載あり) | 10段階調整 (速度記載なし・E2は5段階) |
| ⑦自動巻き上げ機能 | 「スピードシフト」機能 高速・低速切替が可能 | 「追い食い巻き」機能 スロー巻き上げによる多点掛けが可能 (CRS・E2を除く) |
| ⑧船べり自動停止 (氷上モード) | 減速位置を細かく設定できる(氷上モード) 減速スピード:2段階調整 | スイッチ式物理制御+システム制御 減速スピード:3段階調整 (E2はスイッチ式のみ) |
| ⑨自動誘い機能 | 「名人誘い」機能搭載。 誘いパターン5種類+α CRS-Cシリーズは スマホでさらに細かく設定可能 | |
| ⑩スマホ連携機能 | CRS-Cシリーズ のみ対応 | |
| ⑪電源方式 | 外部電源:CT-ET 電池式:CT-T | 外部電源:AIR 外部電源/電池兼用:CRS-Cα 他機種も外部電源化可能 |
シマノとダイワのワカサギ電動リールを比較すると、
「シマノよりダイワの方が高機能で、シマノでできることは大抵ダイワでもできる」という一言につきます。
シマノとダイワのワカサギ電動リールは9種類あり、それぞれ機能をまとめると以下のようになります。
画像はAmazonより引用
この中で私がおすすめできるワカサギ電動リールは以下の4機種です。
スマホ連携+名人誘い+外部電源など最新機能まで使いたい人には、ダイワクリスティアワカサギCRS-C+またはCRS-Cαがおすすめです。
\スマホ連携・名人誘い・外部電源まで使いたいならCRS-Cα/
\スマホ連携・名人誘い 外部電源がいらないならCRS-C+/
外部電源がいいが機能はシンプルでいいという人にはシマノCT-ETがコスパが良いのでおすすめです。
\外部電源がいいが機能はシンプルでいい人ならCT-ET/
\シンプル機能でいいし外部電源はいらないor後付けでいいならCRS/
個人的には、ワカサギ電動リールを使うなら
- 自動巻き上げ機能
- カウンター機能
- 船べり自動停止機能
はマスト機能です。
そして、外部電源はやはり手感度が違うのでぜひ試して欲しいですね!
二刀流にチャレンジしたい方はダイワ一択。
なので、初心者の方には価格も手ごろなダイワCRSが良いんじゃないかなーと思います。
ワカサギ電動リール以外に揃えるべき道具一式は以下の記事で紹介していますので、ぜひ読んでいってくださいね!



















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